2026.01.19
いちごのココロ
日本の苺は、春のアイドル。
ショートケーキの上に乗ってるイチゴを「 あなたにあげる」って言われたら、
「 えええ!いいよいいよ!そんなことできないよ 」
って言ってしまうか、場合によっては、
「 このイチゴの代償は、、、 」
と疑ってしまうかもしれない。
それくらい喫茶店文化大好きな昭和世代にとって、
ショートケーキの一番上に乗っているイチゴの存在感は
ただの飾りではなくて、トップ オブ トップ。主役で、象徴なんですよね。
ふわふわスポンジ、白い生クリーム、苺の組み合わせの、日本式ショートケーキは、
まさに昭和の味覚のバランス。
クリームの甘さと苺の酸っぱさは、
人生や音楽を思わず「甘酸っぱい」と形容してしまう
日本人らしい淡い口どけです。
そしてクリームの白と苺の赤のコントラストは、
まさにハレの日の象徴のように、清潔感と謙虚さを兼ね備えていて、
先に食べるか、最後に食べるかという儀式まで生まれてしまうくらいです。
最近、あまおうのショートケーキといった、季節のブランド苺ショートケーキが進化していますよね。
喫茶店という舞台装置を飛び出した、ブランド苺ショートケーキは
象徴の一粒というコンセプトを保ちつつ、
その果肉はとろけるように甘く柔らかい。
スポンジはそれに寄り添ってさらに軽く、まさに飲み物。
更にそこに季節限定という証まで加わって
ビヨンド トップ オブ トップ 。
夢を壊さないまま進化している様が、本当にすごい。
それだから余計に、
わたしの記憶の中で、喫茶店のケースに並ぶショートケーキの苺は、
そのどれよりも甘かった気がしてしまうのよねん。
要するにノスタルジーなのねんのねん。

